三千院ナギは、弱冠13歳にして白皇学院へ通う、知力と財力を兼ね備えた三千院家のお嬢様（兼自宅警備員）である。そんなナギが手に入れられないもの……それは漫画の賞。今日も自主的に学校を休みお屋敷で創作活動に打ち込んでいたナギは、鷺ノ宮家蔵出しの「丸ペン正宗」を使って執筆をはじめるが、その途端に自分の漫画の世界に入り込んでしまう！　ハヤテたちはナギのあとを追うが……。『週刊少年サンデー』で好評連載中の執事コメディーを、ラブコメマイスター築地俊彦が極上のノベライズ!!　豪華作家陣競演の第2弾！

ハムスターのような愛らしい外見をもつオカルト研究家コールランドは、薄幸の少年レアールにおつかいを頼む。さまざまな国から来たひとたちが入り乱れる真冬のロンドン港で荷物を受け取ったレアールは、とつぜん警察に殺人容疑で逮捕されてしまう!?　何があったのかと、コールランドが見習い魔法使いの少女ミッケラや南米で知り合った美貌の軍人ハンターを連れて警察署に押し寄せると、レアールは、訛りの強い女刑事イングリットにこってりと絞られていた。そしてそんななか、署内を埋め尽くすように現れたのは――蛾の、大群？

「雪下菜々、〈バービードール〉の異名を持つ歌い手だな？」――色素の薄い髪の毛が、月明かりにきらめいて揺れる。バービーは、Do-orの〈管理連〉に呼び出されていた。人間を素材に街を造り替えてしまう難敵ヤドカリとフィルの登場により、グズの少年ミツオや記憶を亡くした少女・霙が所属する〈楽団桜井〉が苦戦をつづける、そんなときに。バービーは歩調を合わせない――「優しくされたくない。独りでいた方がマシだから」。けれど、問うてみせる――「ザネ、あたしはムダなこと話したかな？」。そして、バービーは――――。

妹尾いちごが過ごす、嘘のようにおだやかな学校生活。密かに片思いをしている学級委員長・山久との距離も相変わらず。――それでいいんだ、だってあのひとには許婚のリンちゃんがいるんだから。でも、彼女は……。ほどなくして、長期入院を続けていた川田凛は、ひっそりと息を引き取った。墓前で途方に暮れる久ちゃんに、励ましの言葉をかけてやることさえできないいちご。やっぱりわたしの恋は、始まる前に終わっちゃうのかな……。さまざまな思いを胸に秘め、いちごは故郷の夜考村へと旅立つ。村は、夏祭り「めぐまおとし」の準備の真っ最中だった……。衝撃のコラボレーション・ノベル続刊！

突如、空から舞い降り、街中で魔法を派手に行使したあげく、性懲りもなく僕のカラダに居候し始めた金髪碧眼の半透明少女、「右手の呪い」が巡り合わせたわがままアリッサとの奇妙な共同生活にもなんとか慣れてきた今日この頃。昼は学校、放課後は奪われたアリッサの肉体探し……そんな多忙な日々に追われ、僕はすっかり「彼女」のことを忘れかけていた。なぞの転校生、朝ノ宮陽名の占いに導かれ、僕は友月未由と一緒に、久々に「彼女」との再会を果たす。「彼女」は白い部屋のベッドで、見るも無残にやつれ果て、昏々と眠り続けていたのだった――。人気のゴシック・コメディー、待望の続刊！