貧乏探偵、鏑矢惣助が尾行中に出逢ったのは、魔術を操る異世界の皇女サラだった。なし崩し的にサラとの同居生活を始める惣助だが、サラはあっという間に現代日本に馴染んでいく。
一方、サラに続いて転移してきた女騎士リヴィアは、ホームレスに身をやつしながらも意外と楽しい日々を送る。前向きにたくましく生きる二人の異世界人の姿は、惣助のほか、鬼畜弁護士、別れさせ工作員、宗教家といったこの地に生きる変わり者達にも影響を与えていき――。
平坂読×カントクコンビがこの時代に放つ、
天下無双の群像喜劇、堂々登場！
サラ・ダ・オディン
13歳。
異世界の皇女で魔術の使い手。
祖国が滅ぼされこの世界に転移してきたところを惣助に拾われる。
現代日本に一瞬で適合し、毎日を楽しく生きる。
「テレテーテーテテ
テーテーテテー♪
（名探偵コナンのテーマ）」
鏑矢惣助 [かぶらや・そうすけ]
29歳。
岐阜県岐阜市で探偵業を営む男。
探偵向きの目立たない容姿でスキルも確かだが、
経営は上手くいっていない。
かつては大手事務所でエースとして活躍していたが、
自分なりの理想の探偵像を追い求めて独立した。
「……現実の探偵は、
事件を解決するヒーロー
なんかじゃねえんだよ」
リヴィア・ド・ウーディス
20歳。
主人公。サラの側近で卓越した武芸を誇る女騎士。
サラに遅れて現代に転移してきたものの、
行き場がなくホームレスに身をやつすことになる。
「やはりバッタは良い。
いくらでもいますし」
鈴木 [すずき]
橋の下に住んでいる、年齢不詳のホームレス。
ぶっきらぼうだが面倒見が良く、
リヴィアにホームレス生活のいろはを教える。
「要は、あんたも俺と同じ
ホームレスってわけだな」
プリケツ
18歳。
非合法のセクキャバで働いている少女。巨乳。
某イラストレーターとは何の関係もない。
「今日もご指名
ありがとうございまっす、
社長さん♥」
草薙勲 [くさなぎ・いさお]
54歳。
惣助がかつて勤めていた、岐阜市で最大手の
探偵事務所の所長。
探偵としては第一線を退いているが、
風俗店や高級料亭に行く調査だけは自分でやりたがる。
「ガハハ、
プリケツちゃんに会いたくて
今日も来ちゃったよ～」
愛崎ブレンダ [あいさき]
34歳。
弁護士。外見が異様に若い。
惣助のことを気に入っており、よく調査を依頼する。
某税理士とは何の関係もない。
「くふふ、
子供だけど天才だから
弁護士をやっているのよ」
皆神望愛 [みなかみ・のあ]
22歳。
カルト宗教団体の教祖。
人心掌握に長け、着実に信者を増やしている。
「わたくしはこの日が来るのを
ずっと待っていました」
閨春花 [ねや・はるか]
27歳。
草薙探偵事務所に勤める探偵で、惣助のかつての後輩。
惣助が事務所を辞めたあとも
たまに仕事を紹介してくれる。
「用がなければ先輩に
会いに来ちゃ駄目ですか？」
永縄友奈 [ながなわ・ゆな]
14歳。
中学二年生の少女。
サラと友達になる。三国志マニア。
「……誰推し？ 武将」
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